ACCESSは2016年9月26日、Beacon(ビーコン)を使って屋内の位置情報を取得するシステムを構築する際に必要になるハードウエアやミドルウエア一式をパッケージ化した製品「ABF for Location」を発表、同日販売を開始した。SIベンダーや機器メーカーなど、ユーザー企業に対して業務システムを構築する立場のベンダーに向けて販売する。

ABF for Locationの概要
ABF for Locationの概要
(出所:ACCESS)
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 屋内の位置情報を簡単に取得して業務システム内で活用できるように、Beacon端末、Beacon受信機、受信機制御ソフト、管理ソフト、の四つをパッケージ化した。これを利用すれば、位置情報の取得機能をスクラッチで開発する手間を省けるという。仮にこれらを自前で調達すると、多くの手間とコストがかかるほか、それぞれの機器を扱うために知識や経験が必要になるという。

 屋内位置情報を分析することによって、器材の使用率の確認や、要員配置の最適化などに利用できる。また、屋内位置情報と基幹システムを連携させることによって、社員の労働時間を正確に把握したり、ルールや条件通りに荷物が運ばれているかを確認したりといったことができる。

 背景には、IoTの普及にともない、位置情報の市場規模が拡大しているという状況がある。この一方で、導入が難しいためにこれまで使われてこなかったケースや、基幹業務システムとの連携が弱くて位置情報を活かしきれてないケースが目立つという。今回のパッケージを適用することによって、簡単に位置情報を企業内で活用できるようになるとしている。