写真1●9月20日に行われた東急アクセラレートプログラム2016の最終審査会
写真1●9月20日に行われた東急アクセラレートプログラム2016の最終審査会
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 東京急行電鉄(東急)は2016年9月20日、「東急アクセラレートプログラム2016」の最終審査会を開催した(写真1)。

 同プログラムは、ベンチャー企業と共同で事業創出を目指す活動で、設立5年以内の企業から共同事業アイデアを募る。単に事業案を選抜するだけでなく、その後、東急が持つ各種資産を活用した、テストマーケティングを共同検討するのが特徴だ。前回選抜されたアクアビットスパイラルズとは、2016年7月~8月に東急沿線でスマートフォン活用型のスタンプラリーを実施している。

 9月20日の審査会には、89の応募企業から選抜された6社が登壇し、東急賞・渋谷賞・二子玉川賞受賞企業3社を選抜した。

 最優秀賞となる東急賞は、訪日外国人ペアガイドマッチングプラットフォームを提供するHuber.が獲得した。同社は、東急沿線の観光スポットをデジタルコンテンツとして見える化し、さらにそれらを組み合わせてパッケージ化、沿線の大学生などによる観光ガイドと訪日観光客をマッチングさせる事業案を提案した。

 渋谷賞は、縫製職人マッチングプラットフォームを提供するステイト・オブ・マインド。二子玉川賞は、人工知能マルチモーダル対話エンジン開発を開発するNextremerだった。

 東急は今後、選抜3社と事業共創に向けたテストマーケティングを検討する。