NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は2016年9月21日、マルウエア感染などのインシデント(問題)に対処するSIサービス「インシデントレスポンス」において、新たに二つのサービスを追加すると発表した。ユーザー先に駆け付けて対応するサービスと、マルウエア感染を調査するサービスである。新サービスは2016年10月3日から提供する。

インシデントレスポンスのライフサイクルと、対応するサービスメニュー
インシデントレスポンスのライフサイクルと、対応するサービスメニュー
(出所:NTTコミュニケーションズ)
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 新サービスの一つは、情報漏えいなどのインシデントが発生した際に24時間以内にユーザー先に駆け付けて対応する「インシデント対応駆付け保証」である。既存メニュー「インシデント初動対応パック」のオプションとして提供し、24時間以内に駆け付けることと、マルウエア感染の判定を即日実施することを保証する。オプション価格(税別、以下同)は、駆け付け1回当たり100万円で、別途インシデント初動対応パックの契約が必要。

 東京都23区内と主要都市(大阪市、名古屋市、横浜市、千葉市、さいたま市など)については24時間以内に駆け付ける。これ以外の場合は翌日中に駆け付ける。駆け付けた後に、ネットワークログや被疑端末ログを収集して分析し、マルウエア感染の有無を即日判定する。

 従来のインシデント初動対応パックでは、同様のサービスをリモートアクセスの手段でインシデントの発生から3日以内に提供していた。インシデント対応駆付け保証オプションの利用によって、より早くインシデントの原因究明や感染端末の拡大を防ぐ対応が可能になる。

 もう一つの新サービスは、標的型マルウエアに感染している端末がないか調査する「標的型マルウエア感染端末調査」である。個人のデスクトップPCや業務サーバー機など、Windowsを搭載しているすべての端末を調査する。未知のマルウエアの潜伏・感染について事前に認識しておくことで、予防保全策を講じることができるようになる。価格は、Windows端末500台の場合、1回調査して100万円。