インターネットラジオサービス「Pandora」を運営する米Pandora Mediaは現地時間2016年9月13日、新プロダクトの展開に向けた大手レコード会社などとのライセンス契約を発表した。

 今回契約に合意したのは、独立系の音楽・映画配信システムを手掛けるOrchardと30以上の独立系レーベルおよび流通業者に加え、米Sony Musicと米Universal Music Group(UMG)、独立系レーベルの権利団体Merlin Network。Pandoraはこれら事業者から、米国向け事業で使用する楽曲カタログのライセンスを獲得する。

 Pandoraはこれまでに、米作曲家作詞家出版者協会(ASCAP)や米著作権管理団体のBMI、2700社以上の音楽出版社とライセンス契約を結んでいる。

 Pandoraはライセンス契約の拡大により自社サービスの利益性を高めるとともに、アーティストやレーベルの収入確保をサポートするとしている。

 Pandoraによると、現在7800万人以上が同社の広告付き無償サービスおよび有料サービスを利用し、1カ月当たりの聴取時間は24時間以上という。

 今回発表したパートナーの中で3大レーベルの残る1社である米Warner Musicが抜けているが、米CNETによると、PandoraのTim Westergren最高経営責任者(CEO)は同日の電話会議で「Warnerと建設的な交渉を進めている」と述べたという。Pandoraは米国の有料サービスを刷新し、「Apple Music」や「Spotify」などのようなオンデマンド方式を採用する計画だと噂されている。

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