米Amazon.comは現地時間2016年9月13日、クラウドベースの音声アシスタントサービス「Alexa」を利用できる、サードパーティーのスキル(サービスや機能)の数が3000種を超えたと発表した。

 同社がAlexaとそのソフトウエア開発キット(SDK)「Alexa Skills Kit(ASK)」をサードパーティーに公開したのは昨年6月。その後スキルは徐々に増え、今年1月時点で約130種になったと伝えられたが、6月には約1000種に達し、その後の3カ月で約3倍に増えた。Amazon.comによると現在、数万人の開発者がAlexaのスキル開発に取り組んでいるという(関連記事:Amazonの音声支援Alexa、スキルが1000種に)。

 今回新たに加わるスキルには、Twitterの「Twitter Reader」、料理専門ケーブルテレビチャンネル「Food Network」、家電「GE Appliances」、経済ニュース/金融情報「Bloomberg」、現代自動車の「Genesis」などがある。

 これにより、音声命令でツイートを聞いたり、放送中の番組で取り上げている料理のレシピを送信するよう頼んだり、オーブンを予熱するよう命令したり、株価情報を聞いたり、自動車のドアをロックしたりできるようになる。

 利用者がAlexaのスキルを利用するには、Amazon.comが無料で配布しているAndroid/iOS用のアプリ「Alexa」を使う。アプリの中から目的のスキルを探し有効ボタンをタップすると、Amazon.comの音声アシスタント端末「Amazon Echo」「Amazon Tap」「Amazon Echo Dot」や、映像配信端末「Fire TV」、最新のタブレット端末「Fire HD 8」で利用できるようになる(関連記事:Amazon.com、Alexa対応の新しい「Fire HD 8」タブレットを発表)。

 米TechCrunchは、Alexaのサービスが速いペースで拡大している理由は、対応製品が増えたことだけでなく、家庭用音声コンピューティングサービスに対する消費者の関心が高まっているからだと伝えている。

 またTechCrunchは、Alexaのスキルは、米Googleや米AppleのモバイルアプリのAmazon版だと指摘している。当初Alexaアプリ内にあるスキルのセクションは煩雑だった。だがAmazon.comは今年6月、この機能を大幅に刷新した。これにより、スキルはカテゴリー別に分類されりようになった。また人気のスキルや話題になっているスキルのセクションも設けられ、使い勝手が向上したとTechCrunchは伝えている。

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