NECパーソナルコンピュータは2016年9月13日、個人向けパソコン「LAVIE」シリーズの2016年秋冬モデルの報道向け内覧会を開催した。15.6型ディスプレイを搭載したオールインワンタイプのノートパソコン「LAVIE Note Standard」の最上位機種「NS850/FAB」をはじめ、13.3型ワイド液晶ノートパソコン「LAVIE Hybrid ZERO」シリーズなど4タイプ39モデルを発表した。

 「LAVIE Note Standard」シリーズの出荷時期は2016年9月15日から、市場想定価格は11万2800円(税抜き)から。「LAVIE Hybrid ZERO」シリーズの出荷は2016年9月15日から、市場予想価格は12万4800円(税抜き)からとなっている。

 「LAVIE Note Standard」の最上位機種「NS850/FAB」は、第7世代のインテルCoreプロセッサ「Core i7-7500U(2.7GHz/最大3.50GHz)を搭載したほか、15.6型4Kディスプレイの採用などグラフィック機能を強化。最大10Gbpsでのデータ転送が可能なUSB 3.1(Gen2)も備え、「4Kカメラの映像など大容量データもUSBで高速に取り込み、4Kディスプレイで楽しめる。クリエイティブに使いこなせるマシン」(同社・説明員)という。出荷時期は2016年10月13日で、市場想定価格は23万4800円。

最上位機種の「NS850/FAB」
最上位機種の「NS850/FAB」
[画像のクリックで拡大表示]

 今回の内覧会では、「LAVIE Note Standard」シリーズに新たに搭載されたサウンドの自動調整機能「イマジナリースピーカー」のデモに報道陣の関心が集まった。これは、ヘッドフォンで音声を視聴するときに、「あたかもディスプレイの映像から音がでているかのようにサウンドをコントロールする機能」(同社・説明員)だ。

 「NS850/FAB」には、ヤマハと共同開発した専用スピーカーが搭載され、ウーハー付き2.1チャンネルのサウンドを実現しているが、イマジナリースピーカーは、あくまでもヘッドフォンで音声を視聴するときのサウンドを調整する機能。

 デモでは、ヘッドフォンをして英会話のeラーニングの映像を見ながらイマジナリースピーカーの機能をオンにすると、「映像の中の英会話講師から音声が聞こえてくる感覚を確かめることができる」(同社・説明員)ようになっていた。同社によれば「大音量の音声をヘッドフォンで聞き続けることによる『疲れ』が、ディスプレイの中から聞こえるように切り替えることで緩和される効果も期待できる」という。

 なお、イマジナリースピーカーの機能が搭載されているのは、「NS850/FAB」をはじめ「NS750」シリーズから「NS150」シリーズまで、合計6機種17モデル。「NS100」シリーズ2機種には搭載されていない。

英会話を視聴しながら、イマジナリースピーカーの機能を「オン」にすると、ヘッドフォンから聞こえていた音声がディプレイの中から聞こえてくるように切り替わる
英会話を視聴しながら、イマジナリースピーカーの機能を「オン」にすると、ヘッドフォンから聞こえていた音声がディプレイの中から聞こえてくるように切り替わる
[画像のクリックで拡大表示]
同社では、「映画やゲームを楽しむだけでなく、eラーニングや遠隔会議システムなどに活用すると効果的」という
同社では、「映画やゲームを楽しむだけでなく、eラーニングや遠隔会議システムなどに活用すると効果的」という
[画像のクリックで拡大表示]

 一方、「LAVIE Hybrid ZERO」シリーズでは、13.3型ワイド液晶搭載ノートパソコンとしては世界最軽量という779gの「HZ550/FAB」と、13.3型ワイド液晶2in1ノートパソコンとして世界最軽量という926gの「HZ750/FAB」も発表された。市場想定価格は「HZ550/FAB」が16万9800円(税抜き)、「HZ750/FAB」が20万9800円(税抜き)

「LAVIE Hybrid ZERO」シリーズ。右から2in1タイプの「HZ750/FAB」「HZ550/FAB」、11.6型ワイド液晶デタッチャブル2in1タイプの「HZ330/FA」
「LAVIE Hybrid ZERO」シリーズ。右から2in1タイプの「HZ750/FAB」「HZ550/FAB」、11.6型ワイド液晶デタッチャブル2in1タイプの「HZ330/FA」
[画像のクリックで拡大表示]