NTTドコモは2016年9月13日、同社のネットワークに関する説明会を開催し、受信時最大500Mbps以上の通信サービスを2017年3月に開始すると発表した。「4×4 MIMO」と「256QAM」という2つの高速化技術で実現する。同社は、現時点で判明しているサービスとしては、国内最速としている。
説明会では、前半に9月16日発売のiPhone 7を快適に使うためのこれまでの取り組みについて、後半に今後の高速化の取り組みについて説明した。
同社 ネットワーク部 部長の三木睦丸氏は、これまでのLTE-Advancedでの高速化の取り組みについて述べた(写真1)。複数の周波数を束ねて高速化するキャリアアグリゲーション(CA)の導入によって、順次高速化を進めてきた。2016年5月に800MHz帯、1.7GHz帯、2GHz帯の3つを束ねた受信最大375Mbps、6月には新周波数の3.5GHz帯2つと1.7GHz帯を束ねた受信最大370Mbpsの通信サービスを開始した。
エリアについては、2015年度第1四半期の302都市から、2016年度第1四半期には約4倍の1203都市に拡大。そのうち300Mbps以上のエリアは798都市に上る(写真2)。2016年9月には、337.5Mbps超のエリアを東名阪約360都市で展開したという(写真3)。
これらを受けて、iPhone 7を快適に使える3つのポイントを挙げ、同社のサービスでiPhone 7を利用するメリットを強調した(写真4)。