欧州SAP傘下の経費管理クラウドサービスベンダーであるコンカーは2016年9月8日、新たにぐるなびやパーク24などと同社サービスを連携することを発表した。企業の従業員の会食接待やレンタカー利用、日常的な移動などの経費を、スマートフォンなどを使って自動的に精算できるようにする。今秋から順次サービスを開始。コンカーは今後も連携サービスを順次増やす。

「企業の経費の中で間接費は手付かず。だからこそ削りしろが大きい」と話す三村社長
「企業の経費の中で間接費は手付かず。だからこそ削りしろが大きい」と話す三村社長
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 「企業が筋肉質になる鍵の一つが間接費改革だ。スマートフォンなどのITで間接費処理を自動化することで、従業員と管理部門は煩わしさから解放され、経営層はコストを大きく削減できる」。コンカーの三村真宗社長は、こう意義を述べた。

 コンカーは交通費などの領収書をスマホで撮影して、経費精算を自動的に実行するクラウドサービスなどを提供している。9月7日には名刺管理サービスのSansan、経路検索サービスのヴァル研究所との連携によって、電車代などの近隣交通費に関する自動化サービスを提供すると発表済みだ(関連記事の発表資料へ)。

接待の支払い不要、「食べたら帰る」

 新たにぐるなび、パーク24、サイボウズなどとの連携を発表した。ぐるなびとの間では、企業の会食接待に関する業務と経費精算を自動処理するサービス「パーフェクト接待」を、2017年春に始める。ぐるなびの会員企業の社員が電話やネットで飲食店を予約すると、支払いをぐるなびが代行。予約した社員は店で支払いをする必要はなく、「食べたら帰る」(ぐるなびの本橋勉 常務執行役員)。

ぐるなびとコンカーの連携の仕組み
ぐるなびとコンカーの連携の仕組み
(出所:コンカー)
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