Microsoft Azureをフルマネージド型で提供するサービス「cloud.config」を運営しているFIXERは2016年9月8日、企業情報システムに必要なセキュリティ要件を満たしたシステムをAzure上に構築するサービス「cloud.config Secure Cloud」の提供を開始した。
cloud.configをベースに、セキュリティ機能を組み合わせて提供する。リモートアクセスやWAF（Webアプリケーションファイアウォール）など、F5ネットワークスジャパンのセキュリティ製品を利用する。
サービスの第一弾として、ユーザー認証とアクセス制御機能を提供するリモートアクセス製品「BIG-IP Access Policy Manager」（BIG-IP APM）を組み合わせて提供。これにより、アカウント情報の管理負荷を軽減できるとしている。
初期導入費用（税別）は380万円からで、BIG-IP ASMのライセンス費用が含まれる。サービスの利用に当たっては別途、Azureの利用費用や保守サポート費用が必要になる。
今後もメニューを拡充し、DDoS防御やWAFなど不正アクセス対策のためのセキュリティ機能を順次提供していく。
BIG-IP APMは、ポリシーに基づいたアクセス認証と制御ができるリモートアクセス製品。負荷分散装置「BIG-IP Local Traffic Manager」（LTM）をベースに、アクセス認証機能を追加している。SSL VPNによるリモートアクセス機能、ID管理、Webアプリケーションに対するSAMLベースのSSO（シングルサインオン）、といった機能で構成する。
ベースサービスとなるcloud.configは、Azureをフルマネージド型で提供する。基本サービスとして、Azureの導入支援と24時間365日の監視サービスを提供する。オプションで、Azureの契約代行/支払い代行、保守運用、バックアップ、障害復旧対応、などのメニューを利用できる。オンプレミスやほかのパブリックプラウドからAzureに移行するサービスなども提供する。
