写真1●2016年9月7日に開催された「IoTの「T」が見れるでShow!」
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写真2●サンスターが出展した「G・U・M PLAY」
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写真3●オリンパスの「OPC Hack & Make Project」の成果製品群
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写真4●リコーが展示した「行動分析ソリューション」
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写真5●シャープが展示した、複合機から得られるデータを活用したオフィス向けソリューション
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 NTT西日本とニフティは2016年9月7日、両社を含む14社のIoT(Internet of Things)の製品やサービスを紹介するイベント「IoTの「T」が見れるでShow!」を開催した。

 今回のイベントは、「ビジネスマッチングの場」(NTT西日本ビジネスデザイン部ビジネスクリエーション部門 中村正敏担当課長)。各社がIoT製品の拡販に取り組むなか、実際に製品に触れたり開発者とやりとりできる機会は限られている。会場となったNTT西日本研修センタに14社の製品を集め、一気に体験できるようにした。

 注目を集めていたのが、サンスターが出展した「G・U・M PLAY」。既存の歯ブラシを「スマート歯ブラシ」に変える小型装置と専用アプリだ。歯ブラシのアタッチメントに内蔵したセンサーでブラッシングの動きを検知し、専用のアプリで適切な磨き方を示してくれる。子ども向けに、ゲームを楽しみながらブラッシングするコンテンツも用意した。 

 オリンパスは、同社が取り組む「OPC Hack & Make Project」の成果発表を行った。同プロジェクトは、同社のカメラ製品「OLYMPUS AIR」向けのアプリ開発用SDKや3D CADデータを公開し、外部のプログラム開発者やクリエイターの促すもの。今回のイベントでは、3Dプリンターを使って作成したアクセサリーや、アクセサリーと組み合わせて使うアプリを紹介した。

 スマートロボティクスは、ヒト型ロボット「NAO」を出展した。NAOは、ソフトバンクロボティクスのロボット「Pepper」の“兄弟”と位置づけられる、Pepperよりも比較的小さなロボット。IoTデバイスとの連携例を紹介した。

 コンシューマ向けだけでなく、ビジネス向けのソリューションもあった。

 リコーは、ワンショットで周囲360度を撮影できるカメラ「THETA」の活用例として、「行動分析ソリューション」を紹介した。店舗内を定期的に撮影し、エリアや時間ごとの人数や滞在時間などを分析して表示してくれるというものだ。

 シャープは、複合機から得られるデータを活用したオフィス向けソリューションを展示した。例えば、トナーの残量を自動検出し、しきい値に達した時点で補充用トナーを送付する。

 富士通が出展したのは「interactive-shoes-hub」。これは、靴底に内蔵したセンサーを活用して、足の動きや圧力、曲がりをとらえ、パートナー企業と共に新しいサービスを開拓しようという取り組みである。

 ブリリアントサービスは、メガネ型端末「mirama」を出展した。手の動きを使ったジェスチャー制御を可能にしており、主に産業用としての活用が広がっている。

 このほかIoT製品を構成する要素技術としては、リアルタイムの分析ダッシュボード(ウイングアーク1st)、環境センサー(オムロン)、画像認識技術(NTTデータ)、無線規格「Z-WAVE」対応のセンサー群(ムラテックシステム)、IoTデバイスとクラウドを中継するIoTゲートウエイ(ぷらっとホーム)、IoT向け広域無線網「LPWA」(NTT西日本)といった製品やサービスが紹介された。主催者の1社であるニフティは、IoTのサービス化支援サービスを紹介した。