一般社団法人電気通信事業者協会(TCA)と携帯電話事業者各社は2016年9月7日、それぞれの携帯電話サービスのユーザーが送信した迷惑メールについての情報がメール受信者から申告された場合に、この申告情報を携帯電話事業者同士で相互に提供しあう取り組みを開始すると発表した。2016年10月1日から情報提供の取り組みを開始する。

 提供する情報は、携帯電話サービスのユーザーが送信した迷惑メールの件名、本文、送信者のメールアドレス、送信日時、受信者のメールアドレス、である。情報提供の目的は、迷惑メールの送信者に対して、携帯電話サービスの契約約款に基付く利用停止などの措置を講じることで、迷惑メールの流通を防止することである。

 相互に情報提供を行う携帯電話事業者は全5社で、以下の通り。NTTドコモ、KDDI、沖縄セルラー電話、ソフトバンク、ウォルト・ディズニー・ジャパン。TCAと携帯電話事業者各社はこれまでも、電子メールに関する送受信上のトラブルを防止するためのさまざまな取組みを行ってきたとしている。