米Qualcommは現地時間2016年9月6日、LTEネットワークを利用した小型無人飛行機(ドローン)の飛行テストで米AT&Tと協力すると発表した。

 Qualcomm子会社の米Qualcomm Technologies(QTI)とAT&Tは、商用LTEネットワーク上でドローンの飛行操作をテストし、現在の第4世代(4G)LTEネットワークと、第5世代(5G)通信を含む将来のネットワークで、合法かつ安全な商用ドローンを実現するためのさまざまな要素について分析する。

 飛行テストおよび分析結果を、有視界外飛行(BVLOS)などを視野に入れた将来的なドローン運用に役立てたいとしている。BVLOSでの安全なドローン運用が可能になれば、迅速な配達サービスのほか、人間が近づけない場所の調査や探査などに活用できる。

 トライアルでは、Qualcommのドローン開発プラットフォーム「Snapdragon Flight」をベースにしたドローンを使用する。各種センサー、位置測定機能、4Kカメラなどを搭載する。

 米カリフォルニア州サンディエゴにあるQTIのキャンパスで今月中にテストを開始する。米連邦航空局(FAA)の認可を受けた飛行センター内で、日常のAT&Tネットワーク運用に影響を与えることなく飛行実験を行う。

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