米Microsoftはチーム向けメッセージングアプリケーション「Skype Teams」を開発中だと、Microsoft関連に特化したニュースブログ「MSPoweruser」が現地時間2016年9月6日に報じた。米Slack Technologiesのビジネス向けコミュニケーションツール「Slack」に対抗するサービスだと、MSPoweruserの記事を引用する形で複数の米メディア(The VergeZDNetなど)が伝えている。

 MSPoweruserによると、Skype Teamsは使用体験がSlackによく似ており、Slackが提供しているのと同様の機能を多数備える。チーム内のメンバーが参加する複数のチャットルーム(「チャンネル」と呼ぶ)を設けて会話でき、「Direct Messages」で1対1のやりとりも行える。

 Slackにはない「Threaded Conversations」機能は、「Facebook」のコメントスレッドのように、返信ボタンをクリックするだけで手軽にコメントに返信できる。

 ビデオ通話はチャンネルでもDirect Messagesでも利用可能。オンライン会議の設定、ファイルやメモの共有といった機能も提供する。

 スライドバーのタブから、手軽に最新の通知、すべての会話、会議予定などを確認し、チーム間を切り替えたり、Skype Teamsで共有したファイルや「OneDrive」上のファイルにアクセスしたりできる。

 MicrosoftのBot開発用フレームワーク「Bot Framework」を利用したチャットボットの導入も考えられる。またMSPoweruserは、Skype Teamsの強みとして「Office 365」との連係を挙げている。Skype Teamsは当初、Office 365ユーザー向けに提供するという。

 Microsoftは3月、80億ドルでSlackを買収することを検討していると報じられた。しかし、Microsoft共同創業者のBill Gates氏などがこれに反対し、買収計画は見送られた。Gates氏は、2011年に85億ドルで買収したSkypeサービスを強化し、SkypeからSlackに対抗するサービスを立ち上げるべきだと主張したという(米Business Insiderの報道)。