日本マイクロソフトは2016年9月6日、経営者や役員および戦略立案や経営企画、業務に責任を持つビジネスリーダーを対象にしたイベント「Microsoft Foresight」を開催した(写真1)。同イベントは9月6日と7日の2日間にわたり、東京・目黒のウェスティンホテル東京で実施する。

写真1●初日の基調講演に登壇した日本マイクロソフトの平野拓也社長
写真1●初日の基調講演に登壇した日本マイクロソフトの平野拓也社長
[画像のクリックで拡大表示]

 初日の基調講演では日本マイクロソフトの平野拓也社長が「ビジネスに新たな価値をもたらす『デジタルトランスフォーメーション(デジタル技術を活用した変革)』」をテーマに登壇した。同社が進める「コグニティブ(認知)コンピューティング」の活用事例などを紹介。同日に発表したリクルートキャリアとの「HR(ヒューマンリソース、人的資本)テック」分野における、新サービス開発に向けた協業についても説明した。

 平野社長は冒頭、「国内の主な企業のCEO(最高経営責任者)を対象にしたある調査結果では、86%が『経営のデジタル化』を最重要テーマと位置付けている」と語った。デジタルトランスフォーメーションを実現するうえでは「クラウドや人工知能(AI)など、新しい技術の活用が不可欠だ」(同)と訴えた。

 デジタルトランスフォーメーションの新たな領域として、同社が注力するコグニティブコンピューティング関連のサービス「Microsoft Cognitive Services」を挙げた。映像や音声などをコンピューターが自動的に認識して処理する技術のことで、視覚認識、音声認識、言語理解、知識、検索という5分野で、20種類超の関連サービスをクラウドのAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)として提供している(写真2)。

写真2●視覚認識、音声認識、言語理解、知識、検索の5分野で、コグニティブコンピューティング関連のサービスを提供する「Microsoft Cognitive Services」
写真2●視覚認識、音声認識、言語理解、知識、検索の5分野で、コグニティブコンピューティング関連のサービスを提供する「Microsoft Cognitive Services」
[画像のクリックで拡大表示]