米国人はオンライン活動時間の半分をスマートフォン向けアプリケーションに費やしているとする調査結果を、複数の米メディア(TNWABC Newsなど)が報じている。

 米Comscoreが現地時間2016年9月1日に公式ブログで公開したデータによると、7月における米国人のオンライン滞在時間のうち、スマートフォンアプリを利用する時間が50%を占め、1年前の41%から9ポイント増加した。

 スマートフォンアプリは以前からインターネットへの主要なアクセス手段だったが、今やそのシェアは他のすべての手段を合わせたシェアに相当する。「これは、スマートフォンがいかに我々の生活の中心であるかを示している」と、Comscoreは述べている。

 スマートフォンアプリの急速な成長の要因として同社は、高いスマートフォン所有率と、手軽にインターネットにアクセスできる利便性、スマートフォン画面の大型化、高速通信を実現するLTEネットワークなどを挙げている。

 フォームファクター別のオンライン滞在時間を見ると、スマートフォンのシェアは57%(アプリが50%、Webが7%)、タブレット端末は11%(アプリが9%、Webが2%)、デスクトップは32%だった。

 Comscoreは「近いうちに、スマートフォンアプリのシェアが50%を超える見通しだが、デスクトップやタブレット端末も、消費者のオンライン利用において、引き続き重要な役割を担う」と見ている。

 また、米TechCrunchが引用した別のComscoreの調査データによると、7月に米国で最も多くのユニークユーザーを獲得したスマートフォンアプリは「Facebook」で、2位に「Facebook Messenger」、3位に「YouTube」と続き、「Pokemon Go」が13位に入った。利用時間別では、Pokemon GoはFacebookやYouTubeを抜いて4位に付けており、スマートフォンの飽和市場でも新しいアプリが上位に食い込む余地があると、TechCrunchは指摘している。