米Appleが現地時間2016年9月7日(日本時間8日)に開催するイベントで発表すると予想されている次期モデルの「iPhone」(通称「iPhone 7」)について、Apple製品の市場動向に詳しい台湾KGI SecuritiesのアナリストMing-Chi Kuo氏による最新の予測情報を複数の米メディア(The VergeForbesなど)がまとめている。

 iPhone 7の外観は現行モデルの「iPhone 6s」とほとんど変わらないと見られる。カラーは従来のローズゴールド、ゴールド、シルバーに、2種類のブラックを合わせた5色展開と予測。マットなダークブラックと光沢のあるピアノブラックが加わり、スペースグレイがなくなる。

 CPUは動作周波数2.4~2.45GHzの新しい「A10」プロセッサを搭載する見通し。

 「Apple Watch」と同じ「IPX7」相当の耐水仕様で、水深1mに30分間置いても故障しないレベルという。

 ストレージは32Gバイトが最小となり、128Gバイト、256Gバイトも用意する。16Gバイトと64Gバイトは選択肢から消える。メモリーは2Gバイトで、より大型のモデル(通称「iPhone 7 Plus」)は3Gバイトを搭載する。

 また、Plusモデルは望遠レンズと広角レンズを搭載したデュアルレンズカメラを採用し、画素数は1200万画素でフラッシュは4個のLEDを備える。

 ヘッドホンジャックは取り除かれ、Lightning対応「EarPod」イヤホンと、Lightning-3.5mmヘッドホンアダプタが同梱される見込み。

 ディスプレイサイズに変更はないが、「iPad Pro」で採用している「True Tone」ディスプレイを搭載する可能性がある。

 そのほか、レーザー式近接センサーによるレスポンスの向上、感圧タッチ式ホームボタンの採用などが考えられる。日本向けに「FeliCa」に対応するとも伝えられている。

 米Computerworldは、ヘッドホンジャックを取り除いた部分の考えられる使い道として、スピーカーの増設、「3D Touch」の向上、バッテリーの強化などを挙げている。また、本体の厚みはiPhone 7が6.1mm、同7 Plusが6.3mmと、それぞれ1mm薄型化するとの噂もある。

 Appleの製品発表イベントは米カリフォルニア州サンフランシスコの「Bill Graham Civic Auditorium」で開催される。太平洋夏時間9月7日午前10時(日本時間9月8日午前2時)に基調講演がスタートする(関連記事:Appleが製品発表イベントを9月7日に開催、「iPhone 7」登場か)。