大日本印刷(DNP)は2016年9月2日、運転免許証などの公的身分証の真贋判定をして本人確認を行うシステム製品「DNP本人確認マルチカードスキャナ」(写真)を強化すると発表した。新たに個人番号カードの真贋判定を行えるようにする。機能強化版は9月末に発売する。

写真●DNP本人確認マルチカードスキャナ本体の外観
写真●DNP本人確認マルチカードスキャナ本体の外観
(出所:大日本印刷)
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 パソコンで動作するスキャンソフト「McMonitor-10(仮)」と、ICカード読み取り機能を兼ね備えた専用のカードスキャナー装置で構成するシステム製品である。特徴は、券面の画像スキャンだけでなく、カードの真贋判定ができること。金融機関や地方自治体が導入することによって、窓口での本人確認手段として利用できる。

 今回、パソコンソフトを機能強化することによって、新たに個人番号カードをスキャンして真贋判定できるようにした。これにより、真贋判定できる公的身分証は6種類になった。個人番号カード、運転免許証、住民基本台帳カード、在留カード、特別永住者証明書、運転経歴証明書、である。

 価格(税別)は、カードスキャナー装置が29万8000円。スキャンソフトのMcMonitor-10(仮)はオープンで、カードスキャナー装置よりも安い。DNPは、今後3年間で約15億円の売上を目指す。