テクノスジャパン子会社のテクノスデータサイエンス・エンジニアリング(TDSE)とロボット開発ベンチャーのZMPは2016年9月2日、自動運転(AD)/運転補助システム(ADAS)のためのテストデータ解析サービスを提供すると発表した。ZMPのサービスで取得した各種データをTDSEのデータ解析サービスで分析し、テストデータの解析作業を効率化する。自動運転に向けたテストの時間短縮や洞察力向上を目指す。

 「ADAS/AD向けインテリジェンスデータ解析サービス」の名称で2017年1月から試験提供を開始する。公道走行データの取得からAIを使ったデータ解析までをワンストップで提供するという。具体的にはZMPのテストドライバー派遣およびセンサーデータ集約サービス「RoboTest」で取得した各種データを「Microsoft Azure」上に構築したデータ解析環境に取り込み、機械学習用クラウドサービス「Azure Machine Learning」などを使って解析する。解析結果はデータ分析サービス「Power BI」で可視化する。価格は300万円からを予定する。

 自動運転分野の研究はさまざまな業種が進んでいるが、走行テストの効率化が課題になっているという。TDSEは2015年4月にZMPと資本提携。TDSEの解析技術とZMPの製品開発技術のシナジーを生むため、協議・研究を進めてきた。今回の発表は、その成果である。