トレンドマイクロは2016年8月31日、ウイルスバスターシリーズの新バージョンを発表。9月1日13時よりオンライン提供を、9月8日より店頭販売を開始する。

 価格は「ウイルスバスター クラウド 1年版」のダウンロード版が 5380円(税込み)、パッケージ版がオープン価格。スマートフォンやタブレット端末向けの「ウイルスバスター モバイル 1年版」のダウンロード版が3065円(税込み)、パッケージ版がオープン価格。

 発表会では、同社の取締役副社長の大三川 彰彦氏が、まず、パソコンやスマートフォン、タブレット端末などインターネットの利用環境の変化と脅威について説明した。大三川氏は「2016年上半期はランサムウエアの検出数が前年同期比で7.2倍と大きく増えた」と指摘。

 新バージョンではランサムウエアに対する機能を強化し、マルウエアによって「パソコンなどの端末が使用不能になることを防ぐ」という従来のアプローチではなく、「守るべきは情報資産」という発想に転換。「情報資産を守る機能を強化した」(大三川氏)。

 さらに、インターネットの利用状況をみると、ピークが朝・昼・夜と三回あることに触れ、「それぞれのピークに応じてサポート体制の整備と拡充を図る」と述べた。

トレンドマイクロ株式会社 取締役副社長の大三川 彰彦氏
[画像のクリックで拡大表示]
トレンドマイクロ株式会社 取締役副社長の大三川 彰彦氏
個人が利用する端末からランサムウエアが検出された台数は前年同期比7.2倍。法人でもランサムウエアは問題となっており、今回の新製品ではランサムウエアへの対策にフォーカスしている
[画像のクリックで拡大表示]
個人が利用する端末からランサムウエアが検出された台数は前年同期比7.2倍。法人でもランサムウエアは問題となっており、今回の新製品ではランサムウエアへの対策にフォーカスしている
(説明資料より)