図●SecureSoft i-コンテナの概要
図●SecureSoft i-コンテナの概要
(出所:セキュアソフト)
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 セキュアソフトは2016年8月30日、コンテナ技術によってインターネットアクセス環境を分離するタイプの情報漏洩対策ソフト「SecureSoft i-コンテナ」()の製品ラインアップを拡充した。9月12日から新たに、管理サーバー機能をクラウド型で提供する「SecureSoft i-コンテナクラウドサービス」を開始する。

 Windowsの上に仮想的なアプリケーション実行環境であるコンテナを作成することによって、パソコンからの情報漏洩を防止するソフトである(関連記事:富士通SSL、インターネットアクセスを分離して情報漏洩を防ぐコンテナソフトを販売)。ローカルのWindows環境と、この上で動作するコンテナ環境を分離し、これらの間でデータのやり取りができないようにする。

 運用時には、インターネットアクセスをコンテナ経由に限定し、社内LANへのアクセスをローカル環境経由に限定する。アクセス制御ルールの設定によって、コンテナから社内LANの端末にアクセスできないようにする。これにより、仮にコンテナがマルウエアに感染しても、社内LANに影響を及ぼさずに済み、コンテナを初期化するだけで元通りになる。

 アクセス制御ルールの設定といった、個々のコンテナに対する運用管理は、管理サーバーソフト「SecureSoft Control Center」(SCCサーバー)から実施する。SCCサーバーは従来、オンプレミス版を提供してきた。これに対して今回、SCCサーバーをクラウドサービスとして選択できるようにした。

 価格(税別)は、個々のWindows PCにインストールするSecureSoft i-コンテナ本体が、1台当たり2万5000円。管理サーバー(SCCサーバー)は、オンプレミス版が150万円で、今回新たに提供するクラウド版が年契約時に1台当たり月額700円。