図1●システムイメージ(発表資料から)
図1●システムイメージ(発表資料から)
[画像のクリックで拡大表示]

 メディアキャストは2016年8月30日、チューリップテレビに対して新開発のデータ放送ソリューション「クラウド型DataCaster M3」を納入し、本格稼働を8月に開始したと発表した。

 メディアキャストの「DataCasterシリーズ」は、データ放送における制作、送出、運用までをオールインワンで提供する統合型データ放送ソリューションで、全国のテレビ局やケーブルテレビ向けに約90台の出荷実績がある。チューリップテレビでも、2011年に導入し、これまでオンプレミスで運用してきた。

 今回、チューリップテレビの設備リプレースにともない納入した「クラウド型DataCaster M3」は、CMS(Content Management System)機能やARIB変換機能などをクラウド上で処理することにより、局内の設備を最低限に抑えて、「導入コストの大幅削減を実現した」という。

 クラウド側でコンテンツを生成し、そのコンテンツを放送波(TS)に多重する構成となる (図1)。CM制御によるオーバーレイ表示や視聴ポイント、双方向番組への展開も容易にできる。オンプレミス型と比較しても、機能を損なわずシステムが構築されているという。このため、ローカル局独自のコンテンツ送出や、番組演出のために今後多用されることが予想されるイベントメッセージや、ハイブリッドキャストなどへの対応も可能。

 メディアキャストは、今後「クラウド型 DataCaster M3」の販売を強化する計画。

[発表資料へ]