NECは2016年8月29日、拠点間接続用のVPNルーター「UNIVERGE IXシリーズ」のラインアップを拡充し、センター用に新たに10ギガビットイーサネットポートを搭載した最上位機種「UNIVERGE IX3315」(写真)を追加した。価格(税別)は99万8000円から。既存の最上位機種「UNIVERGE IX3110」(79万8000円から)の5倍となる最大5000拠点を収容できる。

写真●UNIVERGE IX3315の外観
写真●UNIVERGE IX3315の外観
(出所:NEC)

 UNIVERGE IX3315は、VPNルーターの最上位機種。複数拠点をつないで集約するセンター側のVPNルーターの用途に向く。搭載するネットワークインタフェースは、10ギガビットイーサネット×2、ギガビットイーサネット×4、データ通信端末を接続可能なUSBポート×1。10ギガビットイーサネットとギガビットイーサネットを合わせ、最大4個のSFP+/SFPモジュールを搭載できる。

 4系統あるギガビットイーサネットインタフェースのうち2系統は、それぞれ8ポートのスイッチングハブになっている。スイッチは高機能で、ポートごとに所属LANを分けるポートベースVLAN機能や、複数のパスを一つに束ねるリンクアグリゲーション機能、QoS(優先制御)機能などの機能を利用できる。

 これに対して、これまでの最上位機種であるIX3110のネットワークインタフェースは、ギガビットイーサネット×4だった。

 UNIVERGE IXシリーズ全7機種のうち5機種(IX3315/IX3110/IX2215/IX2207/IX2105)は、SDN(ソフトウエアデファインドネットワーク)の制御方式の一つOpenFlow 1.3に対応したOpenFlowスイッチとして利用できる。OpenFlowコントローラー機器「UNIVERGE PF6800」からスイッチの設定を制御できる。