米Googleの持ち株会社Alphabetの自動運転車開発チームは、民泊仲介サービスを手がける米Airbnbの元幹部であるShaun Stewart氏をディレクターとして迎えた。英ReutersがGoogle広報担当者に確認したとして現地時間2016年8月26日に報じた。これを受け複数の米メディア(Re/codeForbesEngadgetなど)は、Google自動運転車プロジェクトが商用化に向けて一歩前進したと伝えている。

 同自動運転車開発チームでは今月初め、最高技術責任者(CTO)だったChris Urmson氏が退任を表明(関連記事:Google、自動運転車開発を率いた技術トップが退社へ)。Urmson氏は、米Ford Mortorや韓国Hyundai Motorで幹部を務めたJohn Krafcik氏が昨年、最高経営責任者(CEO)に就任するまで同チームを率いていた。

 Krafcik氏の起用は自動運転車の商用化に向けて自動車産業との密な関係を望むGoogleの強い意志の表れだと、メディアらは伝えた(関連記事:Google、自動運転車開発プロジェクトのCEOに業界ベテランを任命)。

 今回同チームに加わったStewart氏はKrafcik氏の直属となる。Airbnbの前は富裕層向け旅行サイト「Jetsetter」(現在は米TripAdvisorが買収)の幹部を務めていたことなどから、Stewart氏はGoogle自動運転車の具体的なビジネスモデル構築を担うと見られる。