米Microsoftは現地時間2016年8月26日、ヘイトスピーチ対策の取り組みとして、ユーザーがヘイトスピーチを報告するための新たなツールを設置したと発表した。削除されたコンテンツの復元を申請するツールも提供する。

 ユーザーは、Microsoftの消費者向けサービスにおいてヘイトスピーチと思われるコンテンツを見つけた場合、専用のオンラインフォームから直接Microsoftに報告できる。

 MicrosoftのJacqueline Beauchere最高オンラインセーフティ責任者は、「当社の消費者向けサービス上で禁止されているコンテンツの排除には、今後もNotice-and-Takedown(通知により削除する)方法を用いる。新たなオンラインフォームは、当社における検討プロセスの質とスピード向上を目的としたもの」と説明している。Microsoftは報告を受けとると、各苦情を査定し、文脈や他の要素を考慮して、当該コンテンツやアカウントに対する適切な措置を決定する。

 またMicrosoftは、誤った判断によって削除された可能性のあるコンテンツを元に戻すよう申請するオンラインフォームも設置した。

 同社はこれまでも、こうしたコンテンツの復活を申請するツールをサービスごとに提供していたが、新オンラインフォームは様々なサービスに関して削除判断の見直しを申請できる。Microsoftは申請内容が適正かどうかを検討し、適正であればコンテンツを復元する。

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