NTTデータは2016年8月25日、東京都三鷹市に「三鷹第二データセンター(仮称)」の建設を開始すると発表した。同社が新たにデータセンターを建設するのは、約15年ぶりで国内17拠点め。約5600ラックを収容可能で、同社の保有するDCでは最大級の規模だ。クラウドサービスや企業内システムのアウトソーシングの需要増に応える狙いだ。サービス開始は2018年2月の予定。

写真1●NTTデータ 代表取締役社長の岩本敏男氏
写真1●NTTデータ 代表取締役社長の岩本敏男氏
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 三鷹第二データセンター(仮称)はNTTデータが保有する三鷹データセンターに隣接する。もともとは日本無線が保有する工場用地だった。同用地の一部移転に合わせて、2014年にNTTデータがDC用地として一部を取得した。二つのデータセンターの収容可能ラック数は合計で約1万700ラックとなる。

 起工式に出席した同社代表取締役社長の岩本敏男氏は「新たに建設するデータセンターと、もともと保有する三鷹データセンターの運用は一元的に管理できる予定だ。将来は国内DCの集約拠点にしたい」と話した(写真1、2)。

写真2●起工式の様子
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 三鷹第二データセンター(仮称)の延べ床面積は約3万8000平方メートル。免震構造を採用した、地上4階建てのDC専用の建物だ。外気冷却方式で、DC全体の消費電力を、サーバーなどのIT機器の消費電力で割ったPUE(Power Usage Effectiveness)値は、年間平均で1.3以下。投資額は非公開としている。