米ヒューレット・パッカード・エンタープライズ アジア太平洋・日本地域 ストレージCTO(最高技術責任者)の高野 勝氏
米ヒューレット・パッカード・エンタープライズ アジア太平洋・日本地域 ストレージCTO(最高技術責任者)の高野 勝氏
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「StoreVirtual 3200」の外観
「StoreVirtual 3200」の外観
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 日本ヒューレット・パッカードは2016年8月25日、SDS(ソフトウエア・デファインド・ストレージ)専用機の新版「StoreVirtual 3200」を発表した。従来製品よりも小規模な構成で価格を抑えたエントリーモデルで、税別99万円から導入できる。

 同製品はSDSソフト「StoreVirtual VSA」が使えるアプライアンス機の低価格モデル。内蔵したHDDやSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)を仮想化して使うもので、比較的小規模な容量の拡張を想定している。筐体1台(2U)あたり、2.5インチのHDDかSSDが25本使える。

 中小企業や部門単位でのIT活用が増えており、小規模に使い始められるエントリーモデルのストレージ製品の需要が伸びていると、日本ヒューレット・パッカードはみる。新製品は2ノード単位の構成とし、従来製品より小規模な構成で価格を抑えた。

 米ヒューレット・パッカード・エンタープライズ アジア太平洋・日本地域 ストレージCTO(最高技術責任者)の高野 勝氏は「ハイパーコンバージドシステムの利用者を中心に需要が高い」と話す。ハイパーコンバージドシステムで拡張できるHDDやSDDの数には限りがあり、ストレージ容量が不足する企業もあるという。

 日本ヒューレット・パッカードは合わせて、企業向けストレージ「MSA 2042」も発表した。従来製品の「MSA 2040」に400GBのSSDを2本標準搭載した構成で、税別158万6000円から提供する。従来製品で同様の構成を用意するより、約30%割安だという。