米Microsoftは現地時間2016年8月23日、iOS向けソフトキーボード「Word Flow」をアップデートした。検索機能を組み込んだ新版Word Flowは米国の「App Store」で公開している。英語のみ対応する。

 Word Flowは、片手入力に最適化した扇状のキー配列が特徴。指を滑らせるようにキーをなぞるスワイプ入力にも対応する。新版では、キーボードから直接、GIF、画像、絵文字を見つけたり、連絡先を調べてすぐに共有したりできる。使用中のアプリケーションを離れることなく、レストラン情報、ニュース、ビデオ、天気予報なども手軽に検索できる。

 iPhoneの感圧タッチ機能「3D Touch」に対応したカーソル操作を提供するほか、新しいテーマを追加し、扇状モードでのスペースバーの精度を向上した。

 新版はGoogleのiOS向けキーボード「Gboard」を意識した機能強化だと、米メディア(PCMagTechCrunch)は指摘している。MicrosoftがiOS版Word Flowを4月に初めてリリースすると、Googleが5月にGboardを公開した(関連記事:Google、キーボード内で検索できる「Gboard」を公開、iOS向け)。

 サードパーティー製のiOS向けキーボードとしては他に「SwiftKey」「TouchPal」「Minuum」などがあり、Microsoftは2月にSwiftKeyを買収している(関連記事:Microsoft、人工知能キーボードアプリのSwiftKeyを買収へ)。