図1●豪雨警戒予測情報発生エリアを走行中(発表資料から)
図1●豪雨警戒予測情報発生エリアを走行中(発表資料から)
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図2●Amanekチャンネルアプリにおける画面の遷移例(発表資料から)
図2●Amanekチャンネルアプリにおける画面の遷移例(発表資料から)
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 アマネク・テレマティクスデザイン(ホームページ)は2016年8月24日、1kメッシュ単位の気象警戒予測情報(図1)の放送を「Amanekチャンネル」で同日に開始したと発表した。日本気象協会と協業して開発した。

 Amanekチャンネルは、V-Lowマルチメディア放送i-dio上で展開するクルマ向けデジタル・ラジオ放送。「空からドライバーを見守る」をコンセプトに、2016年7月にグランドオープンした。放送波による放送に加えて、通信網経由のIPサイマル配信も実施している。Amanekチャンネルアプリを利用すれば、放送波とIPサイマルを電波の状況に応じて切り替えて利用できる。

 アマネク・テレマティクスデザインは、すべてのモビリティの「安心・安全・快適」を企業理念にする。今回のサービスは、気象災害が多発する傾向にある中で、ドライバーの安全に寄与することを目指して開発を進めてきた。

 開発システムでは、全国1kmメッシュ単位での気象警戒予測情報を音声合成(TTS)したデータに、位置情報を付与して自動生成できる。これをAmanekチャンネルで放送する。カーナビやスマートフォンなどGPS付き情報端末で受信すると、自動車の走行位置に合わせて、その位置での予測情報をTTSで再生する。

 提供する気象警戒予測情報は、大雨、強風、風雨、大雪、吹雪など。スマホなどのアプリ画面上では、走行中に気象警戒予測情報が発生したときに警戒マークが表示される(図2)。同時にTTSで警戒情報を読み上げる。また、アプリ画面から、日本気象協会のtenki.jpの豪雨レーダサイトにもアクセスできる。

 Amanekチャンネルでは、通常時において15分に1回のペースで、概ね市町村単位の気象情報が提供されている。1kメッシュ単位の気象警戒予測情報は、このタイミングで提供するだけでなく、危険性の高い場合には24時間いつでも通常の放送に割り込んで提供していく方針。

 なお、このサービスは、放送波の受信端末を所有せず、IPサイマルのみをスマホで受信している場合でも利用できる。