オンライン英会話サービスを運営するレアジョブ(渋谷区)は、NECと共同で、個々の受講者に合った講師を人工知能(AI)技術を用いて見出す実証実験を始めると発表した。9月末にかけて技術検証を実施し、その後の結果を踏まえたうえで、サービスへの応用などを決める。

 どのような受講者には、どのような講師が合っているかを、NECが持っている二つのAI技術を用いて調べる。一つは、ディープラーニングを使ったデータ解析ソフト「RAPID機械学習」である(関連記事:NEC、ディープラーニングを応用した画像監視ソフトと人材仲介ソフトを出荷)。もう一つは、データの中に規則性が複数存在するときに、自動で場合分けする「異種混合学習技術」である(関連記事:NEC、ビッグデータで弁当や惣菜の発注量を算出するシステムを販売)。

 分析対象のデータは、オンライン英会話サービスの受講者の中からランダムに抽出した約2万人分のデータ(年齢、性別、学習期間、英会話レベル、過去のレッスンに対する評価など)と、講師データ(年齢、性別、講師歴、レッスンスキルなど)である。受講者のデータに過去のレッスンに対する評価が含まれているため、受講者の満足度が高くなる講師の組み合わせが分かる。