米Googleは現地時間2016年8月16日、クラウドベースのリレーショナルデータベース管理システム「Google Cloud SQL」の第2世代を正式リリースしたと発表した。

 Cloud SQLは、同社のクラウドサービス「Google Cloud Platform」で提供しているフルマネージドサービスの1つ。クラウド環境で完全に管理されているため、開発者はリレーショナルデータベースの運用や保守に煩わされることなくアプリケーションとサービスの開発に専念することができる。2011年10月にリリースされ(関連記事:Google、App EngineにSQLデータベース追加)、2015年12月より第2世代のベータ版が提供されていた(公式ブログの過去記事)。

 第2世代Cloud SQLは、初代に比べて7倍高速で20倍の容量を提供するという。インスタンスあたり最大10Tバイトのストレージ、最大2万IOPSの性能、最大104Gバイトのメモリーを利用できる。正式リリースにあたり、「MySQL 5.7」への対応、PIT(Point-in-Time)リカバリー、ストレージの自動リサイズ、フェイルオーバーレプリカの手軽な作成といった企業向け機能を追加した。

 Googleは公式ブログで、米Amazon.comのAmazon Web Services(AWS)と比較した第2世代Cloud SQLのベンチマークテスト結果を公表し、「AWSの『RDS for MySQL』より性能が高く、一般的なWebアプリケーションのようにアクティブスレッドが少ない場合、AWSの『Aurora』より高い性能評価を示した」と強調している。

 またGoogleは、Cloud Platformでベータ提供していたフルマネージドNoSQLデータベース「Cloud Bigtable」および「Cloud Datastore」も正式版に移行したことを明らかにした。

[発表資料(1)] [発表資料(2)]