日立システムズは2016年8月9日、アスラポート・ダイニングが経営するメキシカン・ファストフードチェーン「TACO BELL(タコベル)」に「クラウドWi-Fiサービス」を導入したと発表した。タコベルでは、同サービスを利用して来店者向けに無料の無線LAN接続サービスを提供している(図)。2015年6月に渋谷道玄坂店に導入したのを皮切りに、2015年12月に日テレプラザ店、2016年7月29日にアクアシティお台場店にそれぞれ導入した。
今回タコベルが導入したクラウドWi-Fiサービスは、無線LANアクセスポイントの設定をクラウド上で管理できるサービスである。ITの専門家がいない店舗でも簡単に設置できるように、アクセスポイントを店舗に設置してインターネットにつなぐだけで、自身の設定内容をクラウドから自動でダウンロードする仕掛けを備えている。
クラウドWi-Fiサービスでは、無線LAN接続の手続きを簡素化する仕組みとして、無線LAN接続の認証情報をFacebookと連携させる機能も標準で提供している。店舗のFacebookページにチェックインしたユーザーは、認証画面を介さずに無線LANに接続できる。Facebook連携による接続は、その場を離れず無線LANに接続している間は有効である。タコベルも、タコベルのFacebookページにチェックインしたユーザーに同機能を提供している。
タコベルは、2015年4月から国内で店舗を展開しており、来店客へのサービスの向上や、認知度の向上に向けたSNSの活用などを目的に、無線LAN接続サービスの導入を検討していた。導入店舗は現在3店舗で、今後増やしていく。今後はまた、Facebookページにチェックインしたユーザーに対してFacebookの機能を用いて店舗のニュースやクーポンを配布するなど、新たな試みを開始する予定である。