米Appleが今秋リリースすると見られているスマートウオッチの第2世代モデル「Apple Watch 2(通称)」には、GPSや高速なプロセッサなどが搭載される見通しだと複数の海外メディア(米9to5Mac米Mac Rumors米Computerworldなど)が現地時間2016年8月8日までに伝えた。

 これはApple製品の市場動向やサプライチェーン情報に詳しい台湾KGI Securitiesのアナリスト、Ming-Chi Kuo氏が投資家向けに出した調査ノートで報告したもの。それによると、新しいApple Watchには、台湾TSMC(台湾積体電路製造)製のプロセッサ、GPS、バロメーター(気圧計)、強化した防水性能、より大容量のバッテリーなどが備わる見通し。

 その一方で画面サイズや本体の厚さなどは現行の初代モデルと同じで、デザインの大幅変更はその次ぎのモデルとなる「Apple Watch 3」で行われるという。また、これまで噂されていたLTEチップが搭載されるのは、2017年モデルからになるとKuo氏は予測している。

 このほかKuo氏は、Apple Watch 2の発売と同時期に初代モデルの性能を向上させたモデルも登場すると見ている。こちらはApple Watch 2のようにGPSなどは備えないが、新たなSoCを搭載し、CPUやGPUの性能向上が図られるという。これに伴い初代モデルは値下げされ、その廉価モデルは200ドルを切るとKuo氏は予測している。

 9to5Macによると、Apple Watchの新モデルは9月に開催されるメディア向けイベントでiPhoneの新モデルとともに発表される見通し。現在のところ、このイベントは9月6日あるいは9月7日に開催されるとの観測が出ている。