福岡市と西日本鉄道(西鉄)は2016年9月1日から、それぞれが運営する無料公衆無線LAN(Wi-Fi)サービスの「Fukuoka City Wi-Fi」と「Nishitetsu Bus Free Wi-Fi」の認証連携を始める(図1)。一方のサービスで利用登録を済ませると、再登録することなくもう一方のサービスを利用できるようになる。8月4日に発表した。

図1●福岡市と西日本鉄道の公衆無線LAN(Wi-Fi)認証連携の概要
図1●福岡市と西日本鉄道の公衆無線LAN(Wi-Fi)認証連携の概要
(出所:福岡市)
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 Fukuoka City Wi-Fiは市内の公共施設や市営地下鉄の駅構内、福岡空港ターミナル、博多港国際ターミナルなど99カ所で利用できる。Nishitetsu Bus Free Wi-Fiは西鉄が運行する路線バスのうち、主に「福岡都心100円循環バス」に充当する22台、新型の連節バス2台、「福岡~東京線はかた号」2台の合計26台の車内で利用できる。両者の連携により、福岡都心部への来訪者の利便性向上を図る。

図2●福岡市が実証実験を始めたWi-Fiを経由した広告表示の仕組み
図2●福岡市が実証実験を始めたWi-Fiを経由した広告表示の仕組み
(出所:福岡市)
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 さらに福岡市はNTTブロードバンドプラットフォーム(NTTBP)と共同で、Fukuoka City Wi-Fi経由で広告を配信し、広告料による歳入増を目指す実証実験を始める(図2)。

 Wi-Fi経由でWebブラウザーを開いたときに画面上部に表示されるバナー告知枠を活用。民間企業が出稿する広告を表示し、広告媒体としての需要や価値を検証する。実施期間は8月1日から2017年3月末まで。

福岡市の発表資料