プロダクト・ソリューション本部の岡下浩明 本部長
プロダクト・ソリューション本部の岡下浩明 本部長
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 レッドハットは2016年8月4日、コンテナ型アプリケーションの開発・実行環境を構築するソフトウエア「OpenShift」の新版を発表した。新版から、開発用途に無料で使える「OpenShift Container Local」などをラインアップに追加した。従来の「OpenShift Enterprise」に相当する、商用利用可能なモデルは「OpenShift Container Platform」と名前を改めた。9月上旬に提供を開始する。

 提供されるソフトウエアは全て同じ。サポートの有無や、ソフトの利用形態の違いで価格が異なる。Container LocalはPCに開発用の環境を構築するためのサブスクリプションモデル。サポートが受けられず、商用利用もできないが無料で使える。

 テスト環境を構築するための「OpenShift Container Lab」も新たにラインアップに追加した。サポートが受けられるものの商用利用は不可。その分価格を抑える。Container Platformの価格は従来のEnterpriseと変わらず、年額62万4000円(税別)から。廉価版のContainer Labの価格は未定だという。

 プロダクト・ソリューション本部の岡下浩明 本部長は「コンテナに適したソフトというメッセージとして、製品名をリブランドした」と話した。従来はOpenShiftをPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)環境を構築できるソフトとしていたが、新版からはCaaS(コンテナ・アズ・ア・サービス)のためのソフトと表現した。コンテナ型アプリの開発・運用が「従来のアプリと全く違うということを強調するため」(岡下本部長)だ。

 同社はOpenShiftの新版に合わせて、「DevOpsディスカバリーワークショップ」の国内提供開始を発表した。コンテナ型アプリに適した開発・運用のノウハウを、ワークショップを通じて提供する。半日、2~3週間、6~8週間といったステップがあり、半日以外は有償。