米Amazon.comが米国で提供している消耗品自動注文サービス「Dash Replenishment Service(DRS)」に対応するハードウエア製品が、新たに10種類ほど加わったと複数の海外メディア(米TechCrunch米CNETなど)が現地時間2016年8月4日までに報じた。

 DRSは、商品の再注文を自動で行う仕組み。DRSに対応した機器は、消耗品の残量や使用期限を感知するセンサーなどを組み込んでおり、その補充時期や交換時期が近づくとAmazon.comに自動注文する。すでに米General Electric(GE)の洗濯機などがこのサービスに対応しているが、GEは新たに衣類乾燥機や食器洗浄機をDRSに対応させた。これにより衣類用柔軟剤や食器用洗剤の自動注文が可能になる。

 このほか、米Neato Roboticsの自走式掃除ロボット、米simplehumanのゴミ袋収納式のダストボックス、米Petcubeのペット用遠隔ケア機器、米Behmoreのコーヒーメーカー、韓国Samsung Electronicsのホームオートメーション機器「SmartThings」などがDRSに対応した。このうち掃除ロボットはフィルターを、ペット用ケア機器はペットフードを、ホームオートメーション機器はカメラやセンサーの電池を自動注文する。このほかにもチョコレート「HERSHEY'S」の米The Hershey Companyも対応製品をまもなく発表する予定だが、それがどのような製品なのかは今のところ分からないとTechCrunchなどは伝えている。

 Amazon.comがDRSを発表したのは2015年4月。Amazon.comは同年10月に提携パートナーに新たに11社の機器メーカーが加わったと発表し、2016年1月に正式にサービスを開始した。これまでにブラザー工業やSamsungのプリンター、ドイツBritaのポット型浄水器、米August Homeの電子錠、米Whirlpoolの洗濯機と乾燥機、米Sealed Airのハンドソープディスペンサー、米Obeのペット用食器などがDRSに対応している。