ネオジャパンは2016年8月4日、業務用チャットソフトウエア「ChatLuck V1.2」を発表した。新たに端末認証機能を追加した。チャットソフトを使う端末を、情報システム部門が制限できる。会社支給のスマートフォンに限って使えるようにしたり、期間限定で社外の人間にチャットの参加権限を付与したりできる。価格は100ユーザーの場合で、初年度サポート費を入れて36万円(税別)から。
ChatLuckは対話ログを収集・管理できるチャットコミュニケーションソフト(図)。Webブラウザーかスマートフォンアプリで利用する。
新機能の端末認証は、管理者が新規登録用に1度だけ使えるコードを発行し、同コードを使ってログインした端末に、ChatLuckへのアクセス権限を与えるもの。社員が自宅のPCや私用スマートフォンを使ってアクセスするのを制限できる。マーケティング統括部の稲見璃々子氏(写真右)は「別途MDM(モバイルデバイス管理)ツールを導入しなくても、紛失や盗難時にChatLuckの利用を停止できる」とメリットを話した。
ChatLuckの利用を社用端末に制限したいという声があったという。同ソフトは対話情報や共有したファイルをサーバーが保存していて、端末にはこれらを保存しない。端末のアクセス権限を停止すれば、対話情報や共有したファイルが外部に流出しにくい。
マーケティング統括部の山田志貴プロダクトマーケティングマネージャー(写真、左)は「端末認証機能は、一時的にチャットへの参加権限を付与する用途にも有効だ」と話した。私用スマートフォンや取引先企業のPCなど、情報システム部門が管理していない端末にアクセスを許可する用途を想定している。アルバイトや取引先との連絡手段に個人向けのチャットソフトの利用を黙認している企業が多いとし、「管理しやすい業務用のチャットソフトの需要があると見ている」(山田マネージャー)。
合わせてPC用の通知機能を追加した。WindowsやMacに専用アプリをインストールして使う。これまではPCの場合、ブラウザーからチャット画面にアクセスしないと、新規の書き込みがあるか分からなかった。