米Microsoftは現地時間2016年8月2日、「Windows 10」の最新メジャーアップデート「Windows 10 Anniversary Update(バージョン1607、ビルド14393)」を正式リリースした。世界のWindows 10搭載パソコンに向けて順次配信し、最新ハードウエアを優先する。

 Windows 10 Anniversary Updateはビデオゲーム機「Xbox One」および「Xbox One S」向けにも配信される。「Windows 10 Mobile」向けの提供は数週間のうちに開始するとしている。

 あらかじめ自動アップデートに設定しているユーザーは、アップデート可能になった際に「Windows Update」を通じて自動的にWindows 10 Anniversary Updateがインストールされる。自動アップデートを待たずに入手したい場合は、Windows Updateで「Check for Updates」をクリックして手動でアップデートすることを同社は勧めている。

 Windows 10 Anniversary Updateでは、手書きのメモやスケッチなどが簡単に素速く行える「Windows Ink」機能を追加し、生体認証を用いたセキュリティ機能「Windows Hello」を「Edge」ブラウザーおよびWindowsアプリケーションで利用できるようになる。

 強化した「Cortana」は、ロック画面のままでも、質問したり、音楽再生などの操作を実行したり、行動認識・予測に基づいた情報やアドバイスを受け取ったりできる。

 また、米Amazon.com、米Best Buy、米Staples、およびMicrosoftの直営店とオンラインストアでは期間限定で、アップデート済みWindows 10を搭載したパソコンを特別価格で販売する。一部は学生向けにさらに値引きする。例えば、「Surface Book」(128Gバイトモデル)は150ドル値下げし、学生にはさらに150ドル安くする。対象は米国のみ(一部はプエルトリコも含む)。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]
[発表資料(3)]