マーケティングオートメーション(MA)用クラウドサービスを提供するアクティブコアが機械学習/人工知能(AI)技術の導入を開始する。第一弾として2016年9月にも、機械学習を使ってダイレクトメール(DM)の配信時刻を最適化する機能を提供。その後、レコメンドエンジンやレポート作成に適用していく計画だ。

 アクティブコアは、MAの情報管理や作業を支援するクラウドサービス「activecore marketing cloud」を自社開発し、2015年4月から提供している。データの収集・一元化から、データの分析・セグメント化、レコメンドエンジンの設定、セグメント化した結果やレコメンドエンジンを使った顧客向け活動のシナリオ作成・作業の自動化・効果測定まで、MAに関わる一連の活動を実行できる。

 同社の山田賢治社長がactivecore marketing cloudのアーキテクチャーを設計しており(関連記事:システム開発も経営も「トライ&エラー」は非効率、一発で通す秘訣は?)、「MAに必要な機能をトータルで提供している点に加えて、日本企業のニーズに柔軟に対応できるのが特徴」(山田社長)。導入実績は「35社を超えている」(同)という。

図●専用メール配信エンジンを追加して、作成したシナリオごとにメールの効果を確認できるようにした
図●専用メール配信エンジンを追加して、作成したシナリオごとにメールの効果を確認できるようにした
出所:アクティブコア
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 9月にも提供する機械学習/AIを利用した新機能は、同社が8月5日に追加した専用メール配信エンジン向けのものだ()。いつメールを開封したか、リンクをクリックしたか、購入したかといったデータを基に、顧客ごとに最も適した時刻にメールを送付できるようにして、メール配信の精度を高める。