米Googleの親株会社である米Alphabetは現地時間2016年7月28日、同年第2四半期(2016年4~6月)の決算を発表した。広告事業が好調で、市場予想を上回る増収増益となった。

 連結売上高は215億ドルで前年同期と比べ21%増加した。為替の影響を除いた場合は同25%増加となる。米国会計原則(GAAP)ベースの純利益は48億7700万ドルで同24%増加。希薄化後1株当たり利益(クラスA、B、C株)は7.00ドルで、クラスA・B株は同42%増、クラスC株は同9%増加した。営業利益は同24%増の59億6800万ドルだった。

 株式報酬などの特別項目を除いた非GAAPベースの場合、純利益は58億6400万ドル、希薄化後1株当たり利益は8.42ドル、営業利益は74億7100万ドルとなる。

 6月末時点の従業員数は6万6575人で、1年前の5万7148人から約9400人増加した。

 アナリストの予測平均は、売上高が207億6000万ドル、特別項目を除いた1株当たり利益が8.04ドルだった(英Reutersの報道)。AlphabetのRuth Porat最高財務責任者(CFO)は、「21%増収という素晴らしい業績結果は、モバイルやビデオなど急拡大する分野に我々が長年にわたって行ってきた投資の成功を反映している」と述べた。

 Googleの売上高は213億1500万ドルで前年同期と比べ21%増加した。営業利益は同25%増の69億9400万ドルだった。広告収入は191億4300万ドルで同19%増加。このうちGoogleサイトが同24%増の154億ドル、パートナーサイトが同3%増の37億4300万ドルだった。

 広告ペイドクリック総数は前年同期から29%増加した。Googleサイトは同37%伸びたが、パートナーサイトは同横ばいだった。

 クリック単価は前年同期と比べ7%低下した。Googleサイトは同9%減、パートナーサイトは同8%減だった。

 提携パートナーに支払うトラフィック獲得コスト(TAC)は39億7500万ドルで、広告収入に占める割合は21%だった。

 また、次世代製品研究部門や医療関連事業などを含む非中核事業(Other Bets)の合計売上高は1億8500万ドルとなり、前年同期と比べ150%急増した。しかし営業損失は6億6000万ドルから8億5900万ドルに拡大した。

 予想を上回る好調な決算発表を受け、Alphabetの株価は時間外取引で一時5%以上上昇し、810ドルを付けた(米The Verge)。

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