米Facebookが現地時間2016年7月27日に発表した同年第2四半期(2016年4~6月)の決算は、売上高が大幅に増加し、利益は約3倍に拡大した。広告販売が好調で、とりわけモバイル広告が強い伸びを示した。

 第2四半期の売上高は64億3600万ドルで、前年同期と比べ59%成長した。米国会計原則(GAAP)ベースの純利益は20億5500万ドルで同186%増加。希薄化後1株当たり純利益は0.71ドルで同184%増加した。営業利益は27億4600万ドルとなり同116%増加した。

 特別項目を除いた非GAAPベースの場合、純利益は28億2100万ドル、希薄化後1株当たり純利益は0.97ドル、営業利益は37億6400万ドルとなる。

 米CNBCの報道によると、アナリスト予測の平均は売上高が60億2000万ドル、特別項目を除いた1株当たり純利益が0.82ドルだった。

 Mark Zuckerberg最高経営責任者(CEO)は、「我々のコミュニティと事業にとって、今回もすばらしい四半期となった。ビデオが当社サービスすべての中心になる世界へと我々が向かっている中で、特にビデオ関連の進展に満足している」と述べた。

 主力である広告売上高は前年同期比63%増の62億3900万ドル。広告収入全体に占めるモバイル向け広告の比率は約84%で、前年同期の約76%から拡大した。一方、ソーシャルゲームのアプリ課金手数料などによる売上高は同8%減の1億9700万ドルだった。

 2016年6月の日間アクティブユーザー数(DAU)は11億3000万人で、1年前と比べ17%増加した。このうちモバイル経由のDAUは10億3000万人で同22%拡大。6月末時点の月間アクティブユーザー数(MAU)は同15%増の17億1000万人で、モバイル経由のMAUは同20%増の15億7000万人となった。

 Facebookは今月、メッセージングアプリ「Messenger」のMAUが10億人を超えたと発表した(関連記事:Facebookの「Messenger」、ユーザー数が10億人を突破)。また、Zuckerberg氏が自身のタイムラインに掲載したインフォグラフィックによれば、傘下の「WhatsApp」のMAUも10億人、「Instagram」のMAUは5億人にのぼる。

 予想を上回る好調な決算報告を受け、Facebookの株価は時間外取引で一時8%急騰した(米Forbesの情報)。

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