グレープシティは2016年7月27日、ブラウザ上でExcelに似た操作性を実現できるJavaScriptライブラリ「SpreadJS 9J(リファクタリング版)」を発売した。グレープシティは、2016年1月から同じ名前のJavaScriptライブラリ「SpreadJS 9J(Classic)」を発売しているが、今回発売されたライブラリは、1月から出荷しているライブラリをリファクタリングし、軽量化・高速化を図ったものだ。

 SpreadJS 9J(リファクタリング版)では、jQueryへの依存を無くし、新機能を追加した。SpreadJS 9J(Classic)は、JavaScriptライブラリのjQueryに依存していたため、jQueryを読み込まなければならなかった。jQueryは軽量かつ多機能なライブラリではあるが、使わない機能までも取り込んでしまう。また多機能な分、ライブラリのファイルサイズも大きくなってしまう。

 今回発売したSpreadJS 9J(リファクタリング版)は、jQueryへの依存を無くしている。使う機能だけを取り込むことができ、高速化・軽量化が実現できたという。これにより、コアモジュールのファイルサイズも約800kバイトから約410kバイトに軽量化されている。ただし、SpreadJS 9J(Classic)を利用するソースコードと、SpreadJS 9J(リファクタリング版)を利用するソースコードでは、記法が異なるので互換性はない。

 また、SpreadJS 9J(リファクタリング版)には、Excelファイルの入出力機能や印刷機能、スライサーの機能などが追加されている。

 グレープシティは、「SpreadJS 9J(リファクタリング版)」に「SpreadJS 9J(Classic)」を同梱して販売する。1開発ライセンスの価格は、12万円(税抜)。既にSpreadJS 9J(Classic)のライセンスを取得しているユーザーは、無償でSpreadJS 9J(リファクタリング版)を入手可能だ。