サイバーエージェントは2016年7月27日、AI(人工知能)ベンチャーのStudio Ousia(スタジオウーシア)とコンテンツマーケティング分野で提携したと発表した。同社が開発する自然言語解析技術をサイバーエージェントが外販するレコメンドエンジンに活用し、興味や関心の推測精度を高める。

 サイバーエージェントのコンテンツマーケティング専門組織であるエディトリアルアドスタジオが提供する「A.J.A. Recommend Engine(アジャ レコメンド エンジン)」に採用する。

 同社が提携したStudio Ousiaは2007年設立。AIを使った自然言語解析技術の研究・開発を専門に手掛ける。これまで「WWW2015」と「ACL2015」という二つの国際会議でそれぞれ開催された自然言語解析に関するコンテストで優勝した実績を持つ。WWW2015の同様なコンテストは、前年に米マイクロソフトが優勝した。

 サイバーエージェントは同社の技術を使い、A.J.A. Recommend Engineのコンテンツ配信や推薦のロジックを改良していく考えだ。例えばブログ記事中の単語が、人名か地名か映画などの作品名かなど、具体的に何を示しているかといった意味を解析する。ただ同じ単語が登場するだけでなく、例えば映画作品の出演者が登場するブログ記事をお薦め記事として紹介するなど、閲覧者の興味や関心を引いたりブログサイト内の様々な記事を続けて読んだりするよう促す。