家具のコーディネート例
家具のコーディネート例
(出所:Flavor)
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 家具の三次元(3D)シミュレーション技術を開発するリビングスタイルは2016年7月27日、家具のネット販売を手掛けるFlavorが同社技術を採用したと発表した。Flavorが運営するブランド「Re:CENO(リセノ)」のECサイトで、利用者は家具の3Dデータを使って室内での配置を確かめたり、Flavorの担当者へコーディネートを依頼したりできる。選んだ家具をサイト上で購入することも可能。選定からコーディネート、購入まで、店舗を訪れることなくネットで完結する仕組みを整えて、家具のネット通販の普及を後押しする。

 「3D コーディネートサービス」の名称で、同日からRe:CENOのECサイト上で提供を始めた。利用者はマウス操作で間取りや家具の種類を選択。画面上に家具を配置して、回転・拡大・縮小したり色を変えたりして、結果を確認できる。

 Re:CENOの新サービスの特徴は、顧客からの家具コーディネートの依頼受け付けから顧客への結果の確認依頼、購入申し込み受け付けと、「家具販売業務を最初から最後までネットで実施できるようにした」(リビングスタイルの井上俊宏社長)ことだ。

 顧客はまずRe:CENOのECサイト上で、様々な条件を入力して家具のコーディネートを依頼できる。入力する条件は家族構成や間取り、予算、家具の種類、部屋の雰囲気など。実際の間取り図や室内の写真データを添付することもできる。

 依頼を受けたFlavorの担当者は、リビングスタイルの技術を使ってコーディネートを実施。顧客は結果のデータを同サイトで見ながら、色や素材などを微修正。気に入った家具があれば、同サイトから直接注文できる。顧客が自分で最初からコーディネートすることも可能だ。