米Twitterが現地時間2016年7月26日に発表した同年第2四半期(2016年4~6月)の決算は、赤字が縮小したものの売上高は市場予想に届かなかった。平均月間アクティブユーザー(MAU)は前期からほぼ横ばいだった。

 第2四半期の売上高は6億200万ドルで、前年同期と比べ20%増加した。会計原則(GAAP)ベースの純損失は1億700万ドル(1株当たり損失は0.15ドル)で、前年同期の1億3700万ドル(同0.21ドル)から縮小した。株式報酬費用など特別項目を除いた非GAAPベースの場合、9300万ドルの黒字(1株当たり利益は0.13ドル)となる。

 アナリストらは売上高を6億700万ドル、特別項目を除いた1株当たり利益を0.09ドルと予測していた(米Bloombergの報道)。

 売上高の内訳は、広告収入が前年同期比18%増の5億3500万ドルで、そのうち89%をモバイル広告が占めた。データライセンシング収入は同35%増の6700万ドルだった。

 地域別では、米国の売上高が前年同期比12%増の3億6100万ドル、米国外の売上高が同33%増の2億4100万ドルだった。

 世界のMAUは3億1300万人となり、前年同期と比べ3%増加、前期からは300万人増えた。モバイル端末によるアクセスがMAU全体に占める割合は約82%だった。米国のMAUは6600万人で、前年同期比1%増にとどまった。

 Jack Dorsey最高経営責任者(CEO)は、「第2四半期は優先課題において多くの進展があった。我々はプロダクトロードマップに自信を持っており、最近の取り組みがユーザーの利用増に直接むすびついている」と述べた。

 またTwitterは今後の見通しとして、2016年第3四半期(2016年7~9月)の売上高を5億9000万~6億1000万ドルの範囲と予測している。英Financial Timesが報じたアナリストによる見通しは6億7800万ドルだった。

 市場予測を下回る売上高や、継続するMAUの伸び悩み、今後の消極的な見通しなどから、Twitterの株価は時間外取引で約11%下落した。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]