画面●求人記事に載せる写真を撮影する「スタンバイ・カンパニー」の画面
画面●求人記事に載せる写真を撮影する「スタンバイ・カンパニー」の画面
(出所:ビズリーチ)
[画像のクリックで拡大表示]
写真●竹内 真 取締役スタンバイ事業本部長
写真●竹内 真 取締役スタンバイ事業本部長
(出所:ビズリーチ)
[画像のクリックで拡大表示]

 ビズリーチは2016年7月27日、求人情報の掲載サービス「スタンバイ・カンパニー」のiOS/Android版アプリをリリースする。スタンバイ・カンパニーは、求人企業が自ら求人記事を作成し、基本的な求人機能を無料で使えるWebサービス。作成した記事は求人情報の検索サービス「スタンバイ」に掲載できる。アプリ版はスマートフォン(スマホ)やタブレットで仕事を紹介する記事を作り、スタンバイに掲載できる。

 スタンバイ・カンパニーは2015年5月から提供しているWebサービスで、求人記事の作成やスタンバイへの掲載が無料でできる。アプリ版はテンプレートに合わせて写真を撮影したり、仕事の説明文を入力したりして記事を作る(画面)。ビズリーチはスタンバイに表示する広告から収益を得ていて、記事の閲覧数や求人の成約による料金もかからない。

 同社は2016年6月28日に求職者が使うスタンバイのスマホアプリをリリースしていて、2016年夏中には求職者と求人業者とがアプリ同士でメッセージをやりとりできる機能の実装を予定している。

 同社はスタンバイ・カンパニーのアプリ化によって、小売店や個人経営事業者などを中心に、新しい利用者層が求人記事を掲載すると見ている。竹内 真 取締役スタンバイ事業本部長(写真)は「PCよりもスマホやタブレットの方が使いやすいという利用者層がいる。業態によっては、PCがスマホやタブレットに置き換わることもあり得る」と話す。

 竹内氏がこう分析するのは、同社が運営する会員制転職サイト「ビズリーチ」の利用者層の変化だ。「提供開始当初はPC利用者がほとんどだったが、現在は約半分がスマホやタブレットからサービスを利用している」(竹内氏)。PCからスマホやタブレットに乗り越えた利用者もいるが、「PCではWebサービスを利用しなかった層が、スマホやタブレットの普及でWebサービスを使いはじめた」(同)という。

 スタンバイ・カンパニーの求人数は現在約1万件。アプリ版とWeb版を合わせて、1年間で個人店舗や公共機関を含む2万事業所の新規登録を目標にしている。