ユニアデックスは2016年7月25日、IoTの評価検証に必要な製品をパッケージ化した「IoTスタートキット」()を発表した。8月1日に販売開始する。すぐに検証できるように、ハードウエア、クラウドサービス、モバイル回線(3カ月)、IoT可視化ソフト(試用版)を、設定済みの状態で提供する。価格(税別)は、39万9800円。販売目標は、2年間で100セット。

図●IoTスタートキットの概要
図●IoTスタートキットの概要
(出所:ユニアデックス)
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 ユニアデックスが実際の実証実験やSIサービスで使って実績のある製品を組み合わせ、動作確認を行ったうえで出荷する。検証期間は3カ月で、この間、IoTデータを収集して可視化・分析できる。データ可視化ソフトはユニアデックス製品の評価版をMicrosoft Azure上で提供するが、ユーザー自身で別のIoTソフトなどをセットアップして利用することも可能である。

 パッケージは、(1)IoTマルチセンサー、(2)IoTゲートウエイ機器、(3)モバイル回線、(4)クラウドサービス、(5)センサーデータを保存・表示するためのIoT可視化ソフト──で構成する。

実績のある製品を組み合わせて設定済みで提供

 (1)のIoTマルチセンサーには、「センサーネットワーク開発モジュール」(アルプス電気)を使う。モーション(加速度)に加えて、気圧・温度・湿度・照度などの環境データを取得する。通信手段として低消費電力のBluetooth Smartを利用する。パッケージでは、センサーモジュール4台と予備1台を提供する。

 (2)のIoTゲートウエイ機器には、「OpenBlocks IoT EX1」(ぷらっとホーム)を使う。Bluetoothや無線LANのほか、各種センサーをつなぐためのシリアルポート(RS-232-C/RS-485)や、有線インターネット接続のためのイーサネットポート、3G/LTE通信機能などを搭載する。パッケージでは、1台を提供する。

 (3)のモバイル回線には、「OCNモバイルONE」(NTTコミュニケーションズ)を使う。パッケージでは、3カ月間利用できる。

 (4)のクラウドサービスには、「Microsoft Azure」(日本マイクロソフト)を使う。収集したIoTデータの蓄積して分析・可視化するアプリケーションの基盤として利用できる。パッケージでは、3カ月間利用できる。

 (5)のIoT可視化ソフトには、「IoT可視化ソフトウエア試用版」(ユニアデックス)を使う。クラウド上で動作するデータ収集・可視化・デバイス管理アプリケーションと、IoTゲートウエイ上で動作するデータ送信ソフトを、設定済みの状態で提供する。この試用版ソフトは、3カ月間利用できる。