米国の調査会社eMarketerが現地時間2016年7月22日までにまとめたソーシャルメディアに関する調査によると、米Twitterのユーザー数(MAU:月間アクティブユーザー数)は今年2億8630万人となり、前年から10.9%増と、2桁成長する見通し。この成長率は今後緩やかに低下するものの、そのユーザー数は2020年に3億6880万人に達するとeMarketerは予測している。

 eMarketerによると、ソーシャルメディアの市場では米Snapchatや米Facebook傘下のInstagram、FacebookのMessengerといったサービスが若年層を中心に人気を集めており、Twitterは影が薄くなりつつある。しかし従来からの、リアルタイムコミュニケーションといった特徴や、同社が力を入れているライブ動画がユーザーに密着したサービスとなっており、Twitterのユーザー数は今後も堅調に伸びるとeMarketerは指摘している(関連記事:Facebookの「Messenger」、ユーザー数が10億人を突破)。

 今年の米国におけるTwitterのユーザー数は、全世界のほぼ20%(推計5700万人)を占める見通し。eMarketerの推計によると、これにブラジルの2770万人が次ぎ、そのあと日本の2590万人、メキシコの2350万人と続く。一方でインドにおけるTwitterユーザー数の伸びは、これらの国を含む世界平均のそれを上回っており、同国は2019年にブラジルと同率の2位になるとeMarketerは予測している。

 このほか、今年におけるTwitterの年間ネット広告収入は26億1000万ドルになるとeMarketerは見ている。これは世界全体のネット広告収入の1.4%に当たる。またソーシャルメディア業界におけるTwitterのネット広告収入比率(シェア)は7.9%。ソーシャルメディア市場ではFacebookが圧倒的に強く、その今年の広告収入シェアは67.9%に達するとeMarketerは予測している。

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