プロダクト・ソリューション本部ストレージの和田健一郎シニアビジネスデベロップメントマネージャー
プロダクト・ソリューション本部ストレージの和田健一郎シニアビジネスデベロップメントマネージャー
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 レッドハットは2016年7月22日、SDS(ソフトウエア・デファインド・ストレージ)ソフトウエアの販売戦略を発表した。ファイルストレージの「Gluster Storage」を「OpenShift」向け、ブロックストレージの「Ceph Storage」を「OpenStack」向けと位置付け、OpenShiftやOpenStackを利用者へSDSソフトの販売を強化する。

 プロダクト・ソリューション本部ストレージの和田健一郎シニアビジネスデベロップメントマネージャーは、企業が複数のソフトを組み合わせてシステムを構築・管理するのは負荷が重いとして、「一緒に使うOpenShiftやOpenStackとSDS製品を一括してサポートできる」と同社の強みを話した。

 同社は2016年夏に、PaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)を開発・配備・実行するための環境一式を提供するソフトウエア「OpenShift Enterprise」の新版を、「OpenShift Container Platform」と名前を改めて発表する予定だ。新版はGluster Storageと組み合わせて使うことで、コンテナの中にアプリケーションとストレージを一緒に組み込めるようになる。これまではアプリが使うデータをコンテナとは別に保存していて、コンテナ化したアプリを別の環境へ移す際は別途データも移す作業が必要だった。

 Ceph StorageはOpenStackのデータ入出力に対応していて、利用者はドライバーを用意せずに使える。同社は2016年5月に64TバイトのCeph Storageライセンスを含んだ「OpenStack Platform 8」を発表済み。2016年8月中旬に提供開始予定の機能強化版「Ceph Storage 2」も、OpenStack Platformに組み込んだ販売をする見込みだ。

 Gluster StorageとCeph Storageの両方を使う顧客も想定している。Gluster StorageとCeph Storageは単一の操作画面で両方のストレージ管理ができる機能「Storage Console 2」の実装を予定している。