米Yahoo!は現地時間2016年7月18日、同年第2四半期の決算を発表した。米国会計原則(GAAP)ベースの売上高は13億800万ドルで、前年同期から5%増加した。

 提携企業に支払う手数料(TAC)は前年同期の2億ドルから4億6600万ドルに拡大した。TACを除いた売上高は8億4100万ドルとなり、前年同期を19%下回る。

 GAAPベースの純損失は4億4000万ドル(1株当たり純損失は0.46ドル)で、前年同期の2200万ドル(1株当たり純損失は0.02ドル)から大幅に赤字を拡大した。これにはブログサービス「Tumblr」に関するのれん減損費用3億9500万ドルなどが含まれる。特別項目を除いた非GAAPベースの場合、1株当たり純利益は0.09ドルとなる。

 米Forbesの報道によると、アナリストらは売上高を10億8000万ドル、特別費用を除いた1株当たり利益を0.10ドルと予測していた。

 検索広告収入は前年同期比35%増の7億1100万ドルだった(TACを除いた場合は24%減の3億1900万ドル)。ペイドクリックが同約24%減少した一方、クリック単価は同約8%上昇した。

 ディスプレイ広告による収入は前年同期比7%減の4億7000万ドル(TACを除いた場合は3%減の3億9600万ドル)。広告販売数は同約9%増加したが、広告単価は同約15%低下した。

 Marissa Mayer最高経営責任者(CEO)は、「当社取締役会は戦略的選択肢について大きく前進している」と述べるにとどまり、中核事業売却に関する詳細は説明しなかった。米Wall Street Journal(閲覧には有料登録が必要)をはじめとする一部米メディアは、「これが上場企業として最後の決算報告になるかもしれない」と報じている。

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