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 米Googleは現地時間2016年7月12日、モバイル版のショッピング検索広告と旅行関連の検索に、新たな表示方法を導入する発表した。これらは今後世界各国で順次展開し、今年のホリデーシーズンに向け、ショッピングと旅行の機能を使いやすくするとしている。

 そのうちの1つは「Showcase Shopping」という検索広告。同社によるとGoogleにおけるショッピング関連の検索では、その40%が一般的なワードで検索を行っている。例えば「女性用スポーツウエア」「リビングの家具」といった具合だという。そうした場合、これまでは個々の商品を表示していたが、今後は検索結果ページにカルーセル形式で小売り業者別に商品を表示する。それをタップすると、小売り業者のほかの商品が一覧表示される。

 また外国の小売り業者からの購入を容易にするため、通貨換算を行い、ユーザーが住んでいる国の通貨でも価格を表示する。この機能は現在オーストラリア、スイス、カナダ、英国で実験しているが、今後数週間かけてほかの国にも導入するとしている。

 このほか、Google傘下のYouTubeは昨年5月、「TrueView for shopping」という動画コンテンツに関連する商品を表示する広告を開始したが、この機能を拡張し、新たにカルーセル形式で商品を表示する「Companion banner」を設ける。これによりユーザーは動画を見ながら商品画像をスクロール表示できるようになる。この広告には、広告主が目立たせたい商品の優先順位を高めたり、特定の商品を選択したりできる機能「Product picker」も導入する。

 旅行関連では、ホテルの評価や料金をもとに絞り込み検索を行ったり、「ペット連れで泊まりやすい、200ドル以下のサンフランシスコのホテル」といった詳細検索が行える「Hotel Smart Filters」をまず米国で開始し、その後ほかの国にも展開していく。

 このほか、値下げされた宿泊プランを検索結果画面に表示する「Hotel Deals」、宿泊日を少しずらすことで料金が大幅に安くなるプランを提案する「Hotel Tips」、航空券の価格変動を追跡し、大きく値下がりした場合などに電子メールやGoogle Nowカードで知らせる「Flights price tracking」も始める。

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